タクシーが初心者にとってきついのかは個人の事情にもよりますし、会社によるところも大きいです。同じ業界内でも会社によってノルマも違いますしシステムも変わってきます。この業界を入る上で重要な要素は、歩率です。これは歩合率のことであり、タクシー運転手の給料は基本的には自分が稼いできた売り上げで給料が決まる歩合給制度が採用されています。ですので、歩合の割合が高ければそれだけ給料が高いと思うかもしれませんが、実際には必ずしもそうとは限りません。タクシー運転手の求人を探す場合は、事前に会社の評判などを調べておいたほうが望ましいです。
タクシーの運転手は、初心者にとってきついといわれる理由としてあげられることですがそれはいくつかあります。まず、タクシー運転手の勤務時間の長さです。タクシー会社は、24時間いつでも営業しています。交代制が採用されていることが多く、会社のシフト体制によっても変わってきますが、もし日勤と夜勤に分かれていない場合は朝に出勤して夜中まで働く隔日勤務を取られていることが多いのが特徴です。隔日勤務を行う場合、一回の勤務時間は15時間から20時間くらいかかります。こうした勤務時間の長さが、初心者にとってきついと感じる人は多いです。
次に、早朝深夜勤務があることです。早朝や深夜の勤務は利用料金が割り増しになる時間帯で、通勤帰りや遊びからの帰りなどで利用者が増える早朝や深夜の勤務は大事な稼ぎ時ともいえます。ただその時間に勤務するため体力的に持たないと感じる人は多いです。もちろん、安全運転やマナーなども求められますし色々な客の人を相手にしなければいけませんので、苦労している人が数多くいます。利用者の中には、柄の悪い人も中にはいますので犯罪対策などもしっかりと行わないといけないこともきついと感じる理由です。
もう一つは、売上のノルマです。タクシー会社ごとに売上のノルマはきちんと決められています。会社にもよりますが、最低限のノルマが達成できていないと会社から圧力がかかることもあり精神的にきつくなると感じる人が多いです。また、ノルマが達成されていないと給料も安くなります。営業がもしもうまくいっていないタクシー運転手は、給料がより安くなることから余計に精神的に追い込まれる人もいます。ただ、気配りができる人でストレスに強いのであればこうしたデメリットを乗り越えられますので、初心者はまず経験をとにかく積む意識を持つことが重要です。