初心者でもわかるタクシードライバーの給与

タクシードライバーは、バブルの頃はとても稼げていた仕事であり給与もよかったでした。しかし、最近ではバブル崩壊と規制緩和でタクシーの台数が増えてきていて、昔ほど給与はよくありません。

このタクシードライバーの給与ですが、基本給プラス歩合です。基本給はさほど高くなく、歩合が多く占めるというのが特徴であり、この歩合が多ければ給与があがり、逆に少なければ給与もすくなくなります。稼げる人は固定客がいたり人がいそうなところを見つけ出したり、電車の運転見合わせがあれば駅で乗客を拾うなどして稼いでいます。特に固定客がいる場合、固定客から乗車依頼がある場合にその固定客のいる所までいきますが、この時に迎車料金が発生していますので、ここですでに稼いでいます。そして、深夜勤務であれば深夜手当が入りますので、やり方によっては月で四十万円以上稼ぐ事ができます。

しかし、異業界から転職してきた全くの初心者の場合は、二種免許がないどころか稼げるノウハウも全くありません。この点がタクシー業界に転職する初心者が一番不安になる事ですが、その心配もありません。まず、二種免許に関しては会社側が取得費用を立て替えたり全額負担してくれます。ただ、この取得費用は一定期間在籍することが絶対条件です。一定期間前に退職した場合は、取得費用を全額請求されますので注意が必要です。

取得後も社内研修があり、運転の仕方や乗客への応対、抜け道などのタクシードライバーとしての最低限のスキルを叩き込まれます。ここまでの期間は、タクシードライバーとしてまともに働いていません。大抵の人は、ここまでの期間は給与が出ないのではと思われがちですが、ここまでの期間でも最低限の給与が振り込まれます。

研修も終わり、独り立ちが認められればタクシードライバーとしての乗務が始まります。ただ、最初は稼げません。固定客もいなければ稼げる能力も備わっていませんので歩合は正直言って少ないです。ただ、どこのタクシー会社にも最初の三か月間は養成期間を設けています。この期間中は稼ぎが悪くて歩合が低くても、最低保証金額が給与として振り込まれます。大抵は三十万円前後ですので、稼げなかったから給与が低いと落胆することはありません。この養成期間が終われば、本来の基本給プラス歩合の給与形態になります。

初心者でも働きやすい環境ですので、運転することが好きな人であれば、意外とタクシードライバーは向いているいえます。ただ10年後のタクシーのビジネスモデルはどうなっているのか?昨今のコロナ禍やAIの発達などから時代を読む力も必要になるのではないでしょうか。