タクシー初心者が成功するにはいくつかのポイントがありますが、そのうち重要なものはタクシー特有とも言える勤務体系でしょう。最近は普通の会社員と同じように朝8時や9時くらいから夕方の5時か6時くらいまで働く日勤という勤務スタイルを取り入れているタクシー会社もあり、初心者には確かに一つの選択肢ではあるでしょうが、これはまだまだ一般的ではありません。タクシー会社では、隔日勤と呼ばれる勤務スタイルが一般的であり、初心者にとってはこれに慣れることができるかどうかが成功の鍵の一つと言ってよいでしょう。これは分かりやすく言えば、普通の会社員の2日分の仕事を1日でこなす代わりに翌日は休みというスタイルです。具体的には、勤務開始時刻は朝8時くらいとごく普通ですが、勤務終了時刻はその日の夕方5時とか6時などというものではなく、夜も働き続け、さらに日付も変わって翌日の午前4時くらいにやっと終わる仕組みになっています。
雨の日の売上の変化を詳しく知りたい方はこちら⇒「雨の日の売上への影響や注意点まで徹底解説」
勤務開始から終了までの拘束時間は20時間程度にもなりますが、その間には休憩時間もありますので、実働としては17時間程度です。確かに普通の会社員の2日分程度の勤務時間になっていることが分かるでしょう。そして、朝4時くらいまで働いたその日は休みになります。その日は1日ゆっくり体を休め、また翌日の朝8時から働くというようになっているわけです。一般の会社員は日曜日、週休2日制の人は土曜日も休みですが、タクシーの場合、週末だからといって稼働数が少なくなっては困りますから曜日による休日が明確に設定されている訳ではありません。その代わり、隔日勤を4日で2回繰り返した後、5日目は曜日に関わらず休みという形を取っていることが多いです。
つまり、5日のうち2日働くという形を繰り返すことになります。もちろん先に述べたとおり、この2日間で実は普通の会社員の4日分に相当する労働をしていることになるわけで、その意味では1週間7日のうち1日半程度が休みという形に近いことになるでしょう。かなり変則的ではありますが、まずはこれに慣れることが成功の秘訣です。慣れないうちはそれこそ眠気とか逆に不眠症などになってしまう可能性もあるでしょうが、慣れてしまいさえすれば労働時間を集約していることから休みの時間とか自分の自由時間を普通の会社員よりも多く取れ、むしろこちらのほうが自分に合っていて働きやすいと感じる人も多いようです。